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定期演奏会アンケートで頂いたご質問にお答えします!

文京区民オーケストラでは定期演奏会において、皆さまのご意見、ご感想を頂くアンケートを実施しています。
いつもアンケートにご協力いただきましてありがとうございます。お褒めの言葉、辛口ご意見まで、
団員一同アンケートを読んで、参考にさせていただいております。
せっかく記入していただいたアンケート、ただしまいこんでしまうのはしのびなく、いくつかのご意見、
ご質問にお答えするページを設けました。


第12回定演において、第11回定演のアンケートにお答え!

★ホルンのソリスト、ステファン・イェツェルスキー氏に関する質問:
Q
選曲はどのようにして決めたのですか? R.シュトラウスのホルン協奏曲2番は本人の希望ですか?
A
 リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第2番を選んだのはホルンパート員の強い要望によるものです。もともとリヒャルトのホルン協奏曲第1番という話もありましたが、ホルンの超絶技巧をふんだんに盛り込み、また、リヒャルトの円熟期に書かれた第2番を聴衆に聞かせたい(私たちも聞きたい)ということで、stefan氏にお願いしたところ、快諾してくれました。ちなみに、stefan氏 は、リヒャルトでなければモーツァルトがやりたかったそうです。でも、リヒャルト2番は簡単ではないが(そりゃそうだ)とっても楽しいと言ってくれました。とにかく、ホルンパート員にとっては、stefan氏と共演できて長年の夢がかなった夢のような瞬間でした。

Q
彼は何故演奏の途中に楽器をいじくっていたのですか?
A
理由は次の2つと考えられます。

1.ガラスに息を吹きかけると曇るのと同じように、管楽器は息で吹くために水分(唾液ではないです)が中に溜まります。ホルンは特にくるくるとややこしい形をしているため、管の一部を引っこ抜いて頻繁に水抜きをしなければなりません。これをしないと管内の水が暴れてポコポコ雑音が混じったり、正しい音が出にくくなったりします。もちろんイェツェルスキーさんのようなレベルになると関係ない話ですが、私達のようなアマチュアホルンが音を外した後にごそごそ楽器をいじって水出しをしていたら、「ああ、今回は水が溜まっちゃって大変だったんだな」と何卒大目に見てやってください。
 ※ 実は恥ずかしさのあまり、水のせいにしようとしていることもあります・・・

2.管楽器は吹いていると暖まり、音程が高くなってきます。また吹いた後に休みが多かったりして楽器が冷えると、逆に低くなります。先ほどの水出しのために抜ける部分、というのは本来この音程調整のために伸び縮みさせる管で、演奏途中でも必要に応じて動かしています。これをしないと唇に負担をかけて音程を調整しないといけません。結果、正しい音が出にくくなったりします。もちろんイェツェルスキーさんのようなレベルになると関係ない話ですが、私達のようなアマチュアホルンが音を外した後にごそごそ楽器をいじって調整しているようでしたら、「ああ、今回は音程調整で大変だったんだな」と何卒大目に見てやってください。
  ※ 実は恥ずかしさのあまり・・・(以下省略させてください・・・)

Q
アンコール曲は何だったのですか?
A
 ラフマニノフ作曲の「ヴォカリーズ」でした。前回はプログラムの作曲者全員「S」で始まり(ストラヴィンスキー、シュトラウス、シベリウス)、またStefan氏のSもあるのでアンコールはシューマンのトロイメライ、という案もありました。しかし、彼がガールフレンドのピアノ伴奏でよく吹いている曲であり、アンコールには向いている曲、との本人のご提案でこちらに決定しました。なお、ホルンの特徴に合わせるため、原曲より半音低く演奏されています。
 なお、前回の定期演奏会から、アンコールで演奏された曲目は、終演後に会場出入口付近の立て看板に表示するようにしましたのでご覧ください。

★一般的な質問:

Q
管楽器が低くて見えなかった。台を高くして欲しいが・・・
A
 あの台は山台とか雛壇とか呼んでいますが、高さは全体的な音のバランスを考えて決めています。高くしすぎると管楽器の音が弦楽器に混ざらずに突き抜けてしまったり、低いと逆に管楽器が埋もれてしまったりします。この為このご希望にお応えすることはなかなか難しいのです。すみません。とりあえず代わりとして、管楽器を見たい方には2階の前方、もしくは1階後方をお薦めします。

Q
曲の途中(前回シベリウス交響曲1番の2楽章と3楽章の間)でチューニングはおかしいのでは?
A
 チューニングは曲を始まる前に一回行うのが普通です。しかし長時間演奏していると、弦楽器は弦が緩んで音程が下がり、管楽器は楽器が暖まって音程が上がってしまうため、徐々に音程がずれてきてしまいます。これは楽器の構造上避けられないことで、演奏者の技量でカバーしているのですが、場合によっては指揮者の判断で曲間にチューニングを行い音程を合わせ直すこともあるのです。曲の緊張感を損なうようなチューニングは問題ですが、チューニングを行うことでより精緻な音楽が実現できます。(できたはず!?)

Q
以前の文京オケの定期演奏会でバイオリンの女性が曲の途中に退場し、またしばらくして戻ってきましたが、これは何だったのですか?
A
 演奏中緊張のあまり我慢ができずにちょっとトイレに・・・ということではありません。これは演奏が白熱するあまり、演奏中に彼女のバイオリンの弦が切れてしまったのです。実はこういう時の為に舞台袖に予備のバイオリンが置いてあって,それと交換する為に彼女は一度退場したのです.そして交換後再び舞台に戻ってきて演奏に復帰したと言う訳です。通常、並んで座っている二人のうち舞台奥の人の弦が切れたら、その人が静かに舞台袖に下がります。また舞台側の人の弦が切れたら、隣(奥側)の人の楽器と交換しその人は弾きつづけ、奥の人が舞台袖に下がり、予備の楽器と交換しに行くことにしています。
ちなみに、バイオリンのソリストの楽器の弦が切れたら?
世界的に有名なバイオリニストである五島みどりさんのデビューリサイタルにて、パガニーニのバイオリン協奏曲を演奏していて、二度も弦が切れたことは有名ですが、その際は、後ろに座っているコンサートマスターから楽器を借り、さらに二度目はその脇の人の楽器も借りて、無事に演奏を終えたとのことです。

Q
曲目や楽章によって指揮者がタクト(指揮棒)を持つ場合と持たない場合がありますがどう使い分ているのですか?
A
 指揮者がタクトを持つ、持たないは、はっきり言って、指揮者の感性によります。どんな曲でもタクトを持たない人もいます(例えば最近の小澤征爾さんは持っていないですよね)
一般的に、やさしい感じの曲や静かな曲では、その雰囲気を醸し出すために、タクトを持たないケースが多く、逆に激しい感じの曲や拍をしっかり出したいような時にはタクトを持つケースが多いようです。また、交響曲や組曲などで複数の楽章や曲で構成されているような場合、緩徐楽章(2楽章が多い)では曲想を大切にするためにタクトを持たず、激しい楽章(1、4楽章)などはタクトを持っています。
 しかし最初に言ったように、人それぞれですから、これを読んで「そうではない!」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、是非アンケートに御自分なりの意見をお書きください。さて、今回の指揮者は、どのようにタクトを使うでしょうか?ご堪能下さい。

いかがでしたでしょうか?
今後も疑問点、ご質問等あれば可能な限りお答えしたいと思いますので、どんな事でもアンケート用紙にお書きください。


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