1.ストラヴィンスキー:管楽器のための交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本語の曲名として、原題の"Symphonies of Wind instruments"をそのまま(でもないけど)「管楽器のための交響曲」とする場合が多く、文京オケでもこれに倣ったのですが、本当は「待った」をかけたいところです。 なぜなら、ストラヴィンスキーは一般的な「交響曲」の意味でSymphonies、を使っていないからです。ここでは1曲なのに、"Symphonies"と英語の複数形を使っています。Boosey & Hawkes版のスコア前書きによれば、Symphonyの元々の意味である、「音が響きあうこと」を意図しているとあります。いろいろな管楽器の様々な音色が、ストラヴィンスキーにより混ぜ合わされ、奏でられる「状態」を表している題名に思えるのです。そこで日本語としては、「管楽器による‘シンフォニーズ’」が適当なように思います。 よって、ベートーヴェン、ブラームス、そしてラフマニノフなどと同様な「交響曲」を期待すると、かなり肩透かしな曲に感じられるでしょう。ストラヴィンスキー自身、次のように述べたそうです。 「私はこの曲がすぐに成功するとは期待していなかったし、実際期待できなかった。 ぜひ当日は、耳と心を開いて、その場に聞こえる交響音たちをそのまま受け入れてみてください。きっとストラヴィンスキーならではの世界が見えてくることでしょう。 さて話は変わり、この曲のテンポ指定もなかなか興味深いものです。 曲中では、Tempo I, Tempo II, Tempo IIIの3種類が指定されます。 メトロノーム指示では、4分音符が テンポが変わるときには、おなじみのPiu mosso / Meno mossoという表現が使われていますが、これにどのテンポに移行するかが追加されます。たとえば、Piu mosso (Tempo III)、Meno mosso (Tempo I)等です。つまりこの曲での指示は確実な「シフトアップ・シフトダウン」を意味し、常識的な「ここから少し早く・少し遅く」とはニュアンスが異なっているのかもしれません。 今回の演奏会の他の2曲、ボロディンとラフマニノフは感情を噴出させるような音楽が要求されます。いわゆる「ロシア音楽のイメージ」がぴったりな曲です。それらに対して、この、まさにCoolな一曲が私たちの管楽器セクションによりどのように演奏されるのか? 書いている私も今から楽しみです。 Hr. C.S |
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2.ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より だったん人の踊り | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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3.ラフマニノフ:交響曲第2番 <対談>「ラフ2の魅力とは・・・!」〜ラフ2隊長、おおいに語る〜 |
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文京オケの選曲では、「とにかくやりたい曲」がある人の推薦が重要視されます。具体的には、合宿の宴会で酔った勢いでみんなにプレゼンをし、いかに熱くその曲への想いを語れるかが選曲決定への大きなポイントになるのです。(それだけではないですが)
聞き手:Cl. R.T (オケ通信係チーフ、隊長妻) |
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上のインタビューで登場した、ヴァイオリンのY氏からもメッセージが届きました。 <シンパ作りの話から> |